360度/AR/VR動画とは
VR(仮想現実)は、専用のヘッドセットやゴーグルを装着することで、まるでその空間にいるかのような没入感を得られる技術です。AR(拡張現実)は、現実の風景にデジタル情報を重ねて表示する技術で、観光ガイドやショッピングアプリなどで活用されています。360度動画は、視点を自由に動かせる映像コンテンツで、その場にいるような臨場感を体験できます。
360度(天体球)動画の特徴
360度動画は、視聴者が画面をスワイプしたり、スマホやタブレットを動かすことで、映像の全方位を自由に見渡せる映像表現です。PCやスマートフォン、VRヘッドセットなどさまざまなデバイスで視聴可能で、場所や時間にとらわれず、まるでその場にいるかのような体験ができます。360度カメラを使えば撮影も比較的手軽に行えるのが特長です。
視聴者がデバイスの角度を動かすことで全方位を見渡せる
360度動画は、視聴者がスマートフォンやタブレットを傾けたり、画面をスワイプすることで、映像のあらゆる方向を自由に見渡せるコンテンツです。まるでその場にいるかのような感覚で、前後左右、上下まで全方位を自分の意志で体感できるのが特長です。
PCやスマホ、VRヘッドセットなど様々なデバイスで視聴できる
360度動画は、パソコンやスマートフォン、タブレット、さらにはVRヘッドセットといった多様なデバイスで視聴可能です。特別な機器がなくても、手持ちの端末ですぐに体験できるため、幅広いユーザーへのリーチが期待できます。
時間や場所を問わず疑似体験を可能にする
遠く離れた場所や過去のイベントなど、実際に足を運ぶことが難しいシーンでも、360度動画であれば、まるでその空間にいるかのような臨場感あふれる体験が可能です。時間や場所の制約を超えて、視聴者にリアルな疑似体験を提供できます。
360度カメラで撮影できるため、撮影も比較的容易
専用の360度カメラを使えば、特別な撮影技術がなくても全方位の映像を一度に記録することができます。シンプルな撮影体制でありながら臨場感あるコンテンツを制作できるため、イベント、観光、不動産など多様な分野で導入が進んでいます。
AR(拡張現実)動画の特徴
AR動画は、現実の風景にデジタル映像や情報を重ねることで、まるで“現実と仮想”が融合したような体験を生み出します。商品やイベントの魅力を、よりリアルかつ詳細に伝えることができ、視聴者の興味を強く惹きつけます。驚きや感動を与えるような演出も可能で、印象に残るプロモーションを実現できます。
現実とデジタルコンテンツを融合した表現ができる
AR動画は、現実の風景にCGやアニメーション、テキストなどのデジタル情報を重ねることで、まるでリアルとバーチャルが一体となったような表現を可能にします。実在する空間や物体とデジタル演出がシームレスに組み合わさることで、従来にはない新しい映像体験を創出します。
イベントや商品をよりリアルかつ詳細に伝えることができる
AR技術を活用すれば、実際の製品やイベント空間に、補足的な情報や演出を重ねることができ、対象の魅力をより深く、具体的に伝えることが可能です。たとえば商品の内部構造の表示や、イベント会場でのナビゲーション演出など、視覚的な理解をサポートする有効な手段となります。
斬新さやサプライズでユーザーの興味を強く誘引できる
ARならではの非日常的な映像表現は、視聴者に新鮮な驚きを与える力があります。現実世界に突然現れるキャラクターや動く情報、音や動作に反応するインタラクションなど、意外性のある演出によって、ユーザーの関心を強く引きつけることができます。
感情を掻き立てるような非現実的な体験を演出できる
AR動画では、現実には存在しない風景や演出を、実際の空間に浮かび上がらせることが可能です。ファンタジーの世界観や未来的な演出を加えることで、日常に感動や興奮といった強い感情を呼び起こし、印象に残る体験へとつなげます。
VR(仮想現実)動画の特徴
VR動画は、視聴者があたかもその場にいるような没入体験を提供する映像コンテンツです。視点や立ち位置を自由に変えることができるほか、頭や体の動きに合わせて映像が変化する検知センサーが搭載されています。また、音の方向を感じられる立体音響や、コントローラーによるインタラクティブな操作にも対応しており、映像の中を「体験する」ことができます。
視点や立ち位置を自由に動かせる
VR(仮想現実)動画では、視聴者が頭や身体を動かすことで、自分の視点や立ち位置を自由に変えることができます。前を向けば前の景色が、後ろを振り向けば背後の風景が表示されるといった具合に、実際の空間にいるような感覚で映像内を見渡せるのが特長です。この自由度の高い視野操作によって、まるでその世界に入り込んだかのような臨場感を体験することができます。
検知センサーで視点を自動的に変化させられる
VR(仮想現実)動画では、ヘッドセットやゴーグルに内蔵されたモーションセンサー(加速度センサーやジャイロセンサーなど)が、視聴者の頭の動きをリアルタイムに検知します。これにより、左右・上下などの動きに合わせて映像の視点が自然に切り替わり、あたかも自分の視界そのものが仮想空間にあるかのような没入感を生み出します。視点操作が直感的かつスムーズなため、まるでその場にいるかのようなリアルな体験が可能になります。
立体音響により音の方向や距離感を再現できる
VR(仮想現実)動画では、立体音響(3Dサウンド)技術を用いることで、音が聞こえてくる方向や距離感をリアルに再現することができます。たとえば、後ろから足音が近づく音や、右上から声が聞こえるといったように、視聴者の動きや視点に応じて音の位置が変化します。これにより、視覚だけでなく聴覚からも臨場感が高まり、より没入感のある映像体験を実現できます。
コントローラーを使って映像内の操作が可能
VR(仮想現実)動画では、専用のコントローラーを使って、映像内のオブジェクトを選択したり、移動したりといったインタラクティブな操作が可能です。メニューを開いたり、ポイントをタップしたり、仮想空間の中を歩いたりと、直感的な操作によって自ら体験を進めていくことができます。これにより、単なる映像視聴を超えた“体験型コンテンツ”として、ユーザーの没入感と満足度をさらに高めることができます。
360度/AR/VR/動画を採用する価値
360度/AR/VR動画の技術は、視覚だけでなく体験そのものを提供することで、記憶に残るコンテンツを実現します。顧客の興味を惹きつけ、ブランド体験を深化させるツールとして、さまざまな業界で注目されています。
観光・レジャー業界 [主な活用技術:360度動画/AR/VR]
観光地やレジャー施設では、360度動画やVRを活用することで、現地に足を運ぶ前に風景や施設内の雰囲気をリアルに体験してもらうことができます。事前の疑似体験は訪問意欲を高め、旅行先の選定にも大きな影響を及ぼします。また、ARを活用した観光ガイドでは、歴史的建造物や文化遺産にCGや解説を重ねることで、現地体験をより豊かに演出。遊園地やリゾート施設なども、アトラクションや客室の様子を映像で事前体感できることで、予約率や来場意欲の向上につながります。


不動産・住宅業界 [主な活用技術:360度動画/VR]
VRや360度動画は、不動産業界において“内覧”のあり方を大きく変えました。遠方の顧客でも現地に行かずに、物件の内観や周辺環境をリアルに体感できるため、時間と手間を大きく削減できます。また、モデルルームをバーチャル上で再現することで、広さや間取りの感覚をつかみやすくなり、購買意欲を高める効果も。さらにAR技術を使えば、スマートフォンで家具の配置やリフォーム後の完成イメージを可視化でき、顧客の想像力をサポートします。


製造・建設業界 [主な活用技術:360度/VR動画]
製造や建設の現場では、VRを用いた安全教育が注目されています。高所作業や重機操作といった危険を伴う業務も、VR上で安全かつリアルに再現することで、実践的なトレーニングが可能です。また、360度動画を活用すれば、施工現場の進捗状況を遠隔地の関係者と共有でき、現場管理の効率化にもつながります。さらに、工場やプラントのバーチャル見学は、遠方の顧客や学生、新入社員に対し、生産工程や職場環境をわかりやすく紹介する手段として有効です。


教育・研修業界 [主な活用技術:AR/VR]
教育現場では、VRによる体験型学習が注目されています。歴史的な出来事や自然現象などを仮想空間で体感することで、記憶に残りやすく、理解も深まります。さらに、医療や介護、整備といった実技分野では、VRを使った模擬体験により、失敗リスクのない繰り返し練習が可能に。AR教材も進化しており、教科書にスマホをかざすだけで3Dモデルや動画が浮かび上がり、生徒の興味を引き出す学習支援ツールとして活用されています。


医療・ヘルスケア業界 [主な活用技術:AR/VR]
医療分野では、VRを用いた手術トレーニングが、若手医師のスキル向上に役立っています。実際の症例をもとに、手術の流れや判断をリアルに再現することで、安全かつ高精度な実習が可能です。また、ARを使えば、身体の部位に重ねて臓器や骨の構造を表示することができ、診療や患者説明のサポートとしても有効です。さらに、VR空間で自然風景やリラクゼーション環境を体験することで、ストレス緩和やメンタルケアへの応用も広がっています。


イベント・エンタメ業界 [主な活用技術:360度動画/AR/VR]
イベントやエンターテインメントの分野では、360度動画によるライブ配信やステージ演出が、没入感のある新しい鑑賞体験を生み出しています。会場に行けない人でも、まるで目の前で観ているかのようなリアルな臨場感を味わえるため、ファン層の拡大にも効果的です。また、ARを活用したステージ演出やプロモーションは、キャラクターやビジュアル演出によりSNS映えを演出し、話題性と来場者満足度を同時に高めます。さらに、VRゲームやアトラクションの導入により、来場者に体験価値そのものを提供する仕組みも注目されています。


小売・流通業界 [主な活用技術:AR/VR]
小売業界では、VRによるバーチャル店舗の導入が進んでいます。自宅にいながら店内を歩き、棚の商品を手に取るように選べるEC体験は、実店舗さながらの購買体験を提供します。また、ARを活用すれば、家具や家電、衣類などをスマホ越しに空間や身体に重ねて確認でき、購入前の不安解消に役立ちます。加えて、ARによる店頭プロモーションやキャンペーン演出も話題を呼び、集客力の向上や購買意欲の刺激に効果を発揮します。


採用・企業広報 [主な活用技術:360度動画/VR]
採用活動では、360度動画を使った職場紹介やオンライン会社見学が広まりつつあります。オフィスの雰囲気や社員の働く姿をリアルに伝えることで、応募者の企業理解を深められます。VRを活用すれば、実際の業務内容を疑似体験として提供することもでき、入社後のギャップを減らすうえで有効です。また、こうした先進的な技術を取り入れることで、企業のイノベーティブな姿勢を打ち出すブランディングにもつながり、優秀な人材の関心を惹きつけることができます。


360度動画/VR動画の事例3選
近年、VR技術を活用した映像コンテンツは、単なる視覚表現を超え、"体験そのもの"を届ける力を持つようになっています。とりわけ、ストーリー性や演出に頼らず、リアルな映像と構成の巧みさだけで視聴者を惹きつける事例は、映像表現の可能性を再認識させてくれます。ここでは、YouTubeで公開されている360度VR映像の中から3つの優良コンテンツをご紹介します。
360度VR動画|海底に降り立つ(特別版)
1,000メートルを超える深海で撮影された実写映像をもとに制作された、没入型のVRコンテンツです。人類のごく一部しか到達したことのない深海の世界を、自分自身が海底に降り立ち、探索しているかのような臨場感で体験できます。
本シリーズは高い評価を受けており、2020年には「第61回科学技術映像祭」にて教育・教養部門の優秀賞を、2019年には「先進映像協会 ルミエール・ジャパン・アワード2019」にてVR部門の特別賞を受賞しています。
360度VR動画|OKINAWA 360° -VR SEA TOUR
透き通ような青い海、揺れるサンゴ礁、美しい魚たち——沖縄の海の魅力を360°のVR映像でお楽しみいただけます。スマートフォンやVRゴーグルを使えば、まるで自分が海の中を泳いでいるかのような臨場感。旅行気分を味わいたい方にも、癒しのひとときを求める方にもおすすめです。
360度VR動画|護衛艦いずも-乗組員編
普段は関係者しか立ち入ることのできない海上自衛隊の護衛艦「いずも」。このVR映像では、そんな艦内の様子を乗組員目線でご覧いただけます。艦内を歩きながら、実際に任務にあたるような気分を味わえる貴重なバーチャル体験を、ぜひお楽しみください。
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